おとしどころ
私はアイマス本編をやったことがありません。
箱○すらもってない状況で、コミュはニコニコ頼りということになりますし、アイマスのイメージは本編というよりも二次創作されたMADや紙芝居でつくられたニコマスに近いといえます。
それでも私はPとアイドルたちの関係というのがとても好きです。
寄る辺となり、いとしい人ともなり、友人にもなり。
頼りないこともあるけれど、それでもいつでもアイドルたちの一番近くで見守って支えて、ともに歩んでいこうとするそういうひと。
アーケード筐体のアイドルマスター時代からPはそういう人だったのだと私は思っています。そしてそれが、プレイヤーの立ち位置だった。みんながプロデューサーだった。みんながゆっくりと時間をかけて、アイドルたちとの関係を築いていった。
アーケードのアイドルマスターから箱○のアイドルマスターへ移植。ほんとうに驚くくらいの手間と技術力と執念で、スタッフさんたちはアーケード版のアイドルマスターを箱○版へ、リメイクといってもいいくらいに完全に移植しました。
番外編やアイドルマスターというネームバリューのみに頼ったベツモノのゲームを作る事だってたやすかったはずですがそうはせずに、正しくアーケード版を移植した(と聞きます)。アーケードでの、アイドルたちのプロデューサーは同じように箱○でもプロデューサーであれた。
だから、ゼノグラシアで春香や真、伊織、千早はロボットであるIDOLに心を許すという設定でなくてはならなかった。他の誰であってもいけなかった*1。
だから、L4Uにはストーリー性がなく、主人公はファン代表Pであり、その存在は空気でなければならなかった。
そうでなければいままでのプロデューサーとアイドルたちの関係が崩れてしまう。アイドルマスターってゲームとプレイヤーが永くをかけて築き上げてきた関係性が崩れてしまう*2。
L4Uが発売されてから一週間がたちました。
各Pさんらのブログや動画のコメントを見る限り、みなさん意外に楽しんでプレイされているようです。
Pとアイドルの関係に悩んでおられた方々も、ファン代表Pはファン代表P、PはPと線引きされてL4Uに付き合っておられる方が多いように思いました。またそれとは別に、ストーリー部分がないのが弱い、ファン代表Pが空気すぎる、アイマスの本来の魅力がなくなってしまったと語る方もいらっしゃいます。けれど、私はこのあたりが、納得のいく落としどころなんじゃないかなぁというように思っています*3。
アイドルマスターがアイドルマスターであるゆえん。こうして人気タイトルになれた理由。アイドルとプロデューサーの関係性。私のアイドルだ、俺のアイドルだ。そういうところ。私はそういう部分がすごく好きだなぁと思っています。そして、そういうところをなくさずに、これからもずっとアイドルマスターという世界が続いていけばいいなぁと、そう思います。
*1: 当時アイマスはまだまだアーケードだけの存在だったわけで、アイマス単体で数字が取れないかもしれない。声優も一部を除いては無名や新人ばかりで不安。という大人の事情でああなっただけなんじゃないかなぁという気もするんですけどね。
*2: 小説版、漫画版と特定のプロデューサーを立てた作品はありますが、私にとってゲームのノベライズや漫画化っていわゆる番外編的な印象が強いんですよね。でもアニメもいってみればそうだよなぁと思いつつ、まぁ元から番外編っていうか、原案アイマスってだけだしブツブツ。
*3: 聞いている感じ、見ている感じではもう少しゲームとして詰められる部分は多かったんじゃないかというようにも感じますが