ニコマスがなんで終わったのかとか御三家とかいろいろ不真面目にダラダラ書くエントリ

 終わってねーよ。

 死のふちを何度も何度も見た結果、一般的な社会活動は行えないし、ぶっちゃけいつ死んでもおかしくないよと言われた名もなきタグ屋です。お久しぶりです、よろしくどうぞ。聞いたときは笑いましたね。私の人生クソゲーすぎる、乙。

 いや、んとね。
 個人的にアイドルマスターって完成されたひとつの個体を利用して作られる世界観があれだけ長くの間愛され続けたっていうこと自体がかなり奇跡的なことだと思ってるのね。特に流行りも廃りも一瞬でやってくるニコニコ動画って世界の中で考えれば特にそう。
 PV系が伸びなくなったって嘆いてた人がいたけど、ぶっちゃけ限られたゲーム画面の切り貼りじゃない。そこまで幅広い可能性があるわけでもないし、50個みたら普通の人ならもう新鮮味なんてまったく感じないような世界なわけじゃない?
 それを新しい見せ方を常に探索し続け、技術を駆使して、創造力ってやつをフル回転させて飽きさせないようによりすごいものを見せられるように努力してるPのみなさんを私は尊敬してる、ずっと。
 その結果、アイドルマスターってかニコマスは他の消えていったジャンルに比べて数多くのファンを獲得したし、幅広い広がりを見せていった。すごいことだと思う。ホントに。
 IKUZOだったり、兄貴だったり、ドナルドだったり、修造だったり、似たような手法でMADが作られ、一時期ニコニコ動画を席巻しとんでもないヒット数を稼ぎ出し、そのまま消えていったジャンルはたくさんあるわけじゃない?
 でもニコマスはそれらとまったく違う広がりを見せて、まったく違うコミュニティを形成することに成功した。ノベマスだったり架空戦記だったり、教養講座(だっけ?)だったり。なんでもある。こんなに自由に広がっていったジャンルなんてそうないじゃん。
 何の話をしたかったんだっけ? あぁ、そうそう。
 ぶっちゃけただのPVはもう一般の視聴者はおろか、ニコニコ見てるよ。アイマス? けっこう好きかも! 程度の視聴者には全然飽きられてると思うんだ。もう1年以上前から。
 これはPのみんなが努力しなかったとか、頑張らなかったとか、宣伝広告しなかったとかそんなことじゃなくて、単純にジャンルというかコンテンツとしての寿命ってことね。限られたダンスパターンを組み替えてひとつの動画にして。って。あとみんな好きだからっていうので大量投入されて需要を供給が上回っちゃった。
 どんなジャンルだって需要を供給が上回っちゃうとだんだん薄くなっていくんだよね。それはみんなが食傷気味になるって言うのもあるし、平均した質が下がることで人が離れていくっていうのもあるし。そんな中で、紹介ブロガーさんやPVマニア(超褒め言葉)の人たちがずっとずっと頑張ってPVの底辺を支えてくれていたのを私は知っている。
 私だってPVはそこそこ見たけど結局完走するのって知ってる曲使ってるのか、知らなかったけどいい曲使ってるのか、よっぽど出来がいいっていうか見てて楽しいのかだけだもん。で、毎日鬼のように投稿されてる中からそれを探すのは基本的にすごく面倒だし、眠いし、アタリもそんなに多くないし。でも、いいのがあるとちょっと嬉しくなっちゃうんだよね。そういうのがあったから続けられた。
 でも、普通の人はそこまでして動画見たくないと思うのよ。こればっかりは見る人のパーソナルなバックボーン(横文字をたくさん使ってみたかった)に基づくものだから紹介したからってハマるわけじゃないし、紹介記事もいっぱいあってじゃあもうランキング載ってるのだけでいいやってなるのは普通だと思う。
 じゃあランキング乗るほどの瞬発力がなくなったら?って、実際にそうなってしまって、それは結局飽きられたってことなんだけど、そうなったらもうジャンルやコンテンツとしての浮上は絶望的なんだと私は思う。

 アイマスが東方やボカロに負けてると思ったことはないけど、創作としての伸びしろが圧倒的に違うと私は思ってる。
 アイマスは結局のところ完成された商品なのよ。そりゃちゃんとした企業がバリバリお金を搾取するために作ってるんだからそうじゃなきゃいけないんだけど。金をガシガシむしりとれる程度の完成度を要求されるのが社会ってもんじゃない?知らないけど。
 Pのみんなはそんな完成された作品をバラして別の作品を作り続けていたわけではっきり言ってかなり不自然な創作だったと思う。大変だったと思う。ウン十万つぎ込んだPの人も少なくないって聞いてる。そんなジャンル。
 東方は私は基本的に全作品持ってて、UFOのやつも緋想天の新作も友達に頼んでゲットしてもらってるけどまだやってない。違う違う。東方は個人的にかなりプレイヤーの想像の余地を残した作品だと私は思う。そういうつくりにわざとしているんだと思う。そして、曲がいい。曲がいいけどちゃんとインストになってる。そこに他の創作者が付け入る隙がある。詩をつける楽しみがあるし、なんならアレンジしてもいい。
 基本的なキャラ設定、基本的なメロディライン。枠だけを作って後は好きに遊べるだけの環境を用意した。結果的にそうなっただけかもしれないけれど。そういう意味では創作としての広がりの幅はアイマスよりも東方ははるかに大きいといえる。てか東方って現代のクトゥルフだと私は勝手に思ってる。いあいあはすたー。
 ボカロはもう言うまでもなく。ボカロは創作だからね。しかも音楽っていう誰にでも理解できる創作だからね。誰もが消費している創作だからね。初音ミクっていうキャラクター萌えを対象にした商品を出したのがよかった。前々からちょくちょく自作曲をやってた人はいたけど、でも全然注目はされなかった。どうでもいいようなのばっかりだったし、なによりとっつきどころがなかったから。自分で探すのも面倒だし。
 でもミクって枠ができた。無為に拡散している情報に私達は対応できないけれど枠が出来てその中に情報があるとわかっている場合の私達の情報検索探索速度はわりとハンパないものだと思ってる。ミクって枠はボカロって枠になった。ボカロって枠の中で創作者達は創作活動を行えるようになった。創作物を探している探索者たちはボカロって枠の中でそれらを簡単に探せるようになった。歌、難しいし歌い手?探すのは大変だったけど、代わりに歌ってくれる相方が出来て創作活動も簡単になった。簡単になった創作活動は新しい創作者を生んだ。そうしてボカロ、んにゃ音楽創作はニコニコいちの人気ジャンルになった。
 知らんけどね。病室でいろいろ考えてごっちゃごっちゃになったことを整理もせずにダラダラ書いてるだけだから、整合性取れてないのもわかってるし。取る気もないから批判とかも受け付ける気はないんで勝手にやってよ。

 で、戻るけど。そうして創作としてオリジナリティ()笑とか幅とか広がりとかを考えればアイマスなんてジャンルがここまで御三家とか呼ばれるまで大きくなるなんてそうそう考えられづらいことだと思うのよ。アイマスなんて言っちゃ悪いけど消費されて消えていくだけのゲームの中のひとつのソフトウェアでしかなかったわけじゃん。こうしてニコニコで注目されなかったらさ。でもそうはならなかった。たくさんの人が、アイドル達に愛情を注いで、彼女達を輝かせるために、それ以外にも自分の好きな楽曲をみんなにしってもらうために、いろんな想いをこめて動画を作った。いいじゃない。それで。
 でもまぁ、多くの人に支持されるだけの寿命はもう尽きてたと私は思う。いや、いつかは来るんだって。いままでの社会を見てきてもそういうものってあるじゃん。みんなが見てきた人生を見たってそういうのはあるじゃん。あるでしょ? ない?

 私はニコマスが好きだ。愛してる。
 死んじゃえ。