きみとぼくのせかい
いろいろな意味で奇才『ちつぷＰ』。の最新作は手書きの伊織PV！
「なによあんた、ボロボロじゃない」
みんなが嫌がって触ろうともしなかったボクにはじめて手を伸ばしたキミ。
「ま、それは私もおんなじか……」
薄汚れた暗い部屋。
そこはとてもさびしくて。
「ねぇ、あんた……」
ボクをそっと拾い上げたキミは汚れたボクをきゅっと抱きしめて。
その腕は少し震えていて。
だいじょうぶ、こわくないよ。だいじょうぶ。
「いっしょに……きなさいよね」
止まった世界でキミが言う。
いいよ。いこう。どこまでも。
「まずはそのなり、なんとかしなさいよね。
この私といっしょにいくんだからそれなりの格好ってやつをしてもらわないとね」
そういうとキミは、にひひっと笑った。
その笑顔、ボクは知ってるよ。
「徹底的にぴっかぴかにしてあげるんだから、覚悟しなさいよね」
いこう。どこまでも。
キミと。フタリで。
作品の世界というよりは、作品を見て私の中に広がった私の世界。
一生懸命書いたのだけれど、作品の世界を壊す結果にしかなっていないのが辛い。
文章で伝えられることなんてほんとうにたかがしれていると思う。
そんなことを、私はよく無能Ｐのイラストや作品、マンガを見たり、
物語系PVの人の作品を見たり、今回のような作品を見たときに思う。
でも、私には文章しかないから。文章でしか伝えられないことを伝えられたらいいなと思う。
だからこうしてつまらない文章を書いてしまう。
私はバカだからね。
すごい作品に出会ったときに、それをただしく表す方法を知らないんだよ、たぶん。
前にもちょっと書いたけど、世界を作るのは愛だと思う。
カズマさんが伊織ブームはまだかとおっしゃっていたけれど、
こんなに愛にあふれた動画が出てくるのだから、心配する事なんて何もないと思う。
すごくよかった。
すごく好き。
この二言だけのほうがもしかしたらはっきりと伝わったかもしれない。
なにはさておき
まぁ、きっと今日はどこのサイトでも取り上げられるのでしょうけれど。
だからといって、流石にこの作品をスルーはできないでしょ。ねぇ？
あかしＰ、JohnDoeP、うぐぅP、カズーP、井川KP、あみまみれP、もあP、ローリングP、まな板P、
きはるP、いろはP、射座の日P、黒ジャコP、どん底P、onoP、BAMP、１５P、まっつP（敬称略）
18名ものプロデューサーさんによる、強力な合作企画。
一品を除き、どれもニコマス界の技術、才能、底力を存分に見せ付けてくれる作品ぞろい。
個性豊か、ネタあり、ガチあり、手書きあり、切り抜きあり、再現あり。
しかもそれらをメドレーで一気に見させてくれる構成、勢い、パワー。
この後ずっと、語り継がれる一品になったんじゃないかなぁと思います。
ぶっちゃけると、最初は侮っていた部分もあったのですよ。
言い方は悪いですけど、底辺（自称されてるんですもん）が集まって動画？
グダってるんじゃないの？ みたいな。
素直にごめんなさい。
や、ホントにすごかった。驚いた。吃驚した。感嘆した。
きっとみなさん、今は何か、こう、機会がないだけだと思うのですよ。
その機会が来たときにきっと殻をブレイクスルーして空高く飛び出していかれるんじゃないかなぁと思います。
だって、こんなにすごいものがつくれるんですもの。
大人数合作でこんなにすごい作品を見たのははじめてかもしれません。
ホントにすごかったです。
みなさん、ありがとうございました。そしておつかれさまでした！
追記：
ニコマスＰランキングを作っていると出るわ出るわ（笑）。
私はＰ名はあまり意識しないタイプなのでわからなかったのですけど、
作品は知ってる方ばかりで驚きました。もう底辺の定義がわからない……
ていねいに
『あっぷ氏』。
一発ネタやショートショートの類を書くときはどれだけ冷静にタメて、
一気に落とすのかっていうのが大事なのですけど。
序盤、ごくごく普通のL4Uのコミュシーンが続き、どうなるどうなると思っていると、
ネタモードに突入、そこから一気に畳み掛けて、風呂敷をまとめて〆てしまう。
こうなると、もう、お見事としかいえないわけで。
ほぼすべてのシーンをコミュのモーションつきの映像で構成しているのも素敵。
やっぱりアイマスだから静止画よりも動画のほうが映えて見えると思うのですよね。
きっちりとセリフ、ネタにあわせていて、おもしろい＋うまいっ、という二重の楽しみ方ができてよかったかなと。
神は細部に宿る、とは違いますけど、丁寧に作られた作品はそれだけで格がひとつあがってしまうと思うのです。
短いながらも、というか、きっちりと短くしっかり丁寧に仕上げた良質のネタ動画だと思います。
これはオススメ！
